2022.12.20

JP楽天ロジスティクス、秩父市内において市街地からの遠隔監視・操作による山間地域へのドローン配送の実証実験を実施

山間地域における持続可能な物流ネットワークの構築を図り、ドローン配送の運用体制を検証

JP楽天ロジスティクス株式会社(以下「JP楽天ロジスティクス」)は、「Society 5.0」(注1)の実現に向けて山間地域における持続可能な物流・公共交通ネットワーク「秩父モデル」の構築を目指す「秩父市生活交通・物流融合推進協議会」(以下「同協議会」)(注2)の参画企業として、2022年11月7日(月)から17日(木)にわたり、埼玉県秩父市大滝地区において、市街地からの遠隔監視・操作による山間地域へのドローン配送の実証実験(以下「本実証実験」)を実施しました。


本実証実験は、同協議会が「秩父モデル」の構築に向けた取り組みの一環として実施したもので、JP楽天ロジスティクスは、ドローンの配送ソリューションの提供や運用を担いました。本実証実験では、地域の事業者(注3)がドローン機体の点検など、現地の拠点業務の一部運用を担当し、出発地点である市内の「道の駅大滝温泉」より約14km離れた市街地拠点よりオペレーターが遠隔監視・操作を行い、ドローン配送の運用体制を検証しました。ドローン機体は最大積載量7kgのものを活用し、弁当や飲料などの物資を、「道の駅大滝温泉」から山間地域を含む片道約3kmの「二瀬ダム管理所」まで配送しました。

同協議会では、本実証実験により今後どこからでも遠隔運用ができる体制を構築できたほか、将来的には地域の事業者が全運用を担う体制の構築を目指し、検討を進めてまいります。

JP楽天ロジスティクスは今後も、山間地域におけるドローン配送や遠隔運用の知見を生かし、ドローンを活用した配送サービスの実現に向けて取り組んでまいります。

(注1)内閣府が提唱する、IoT(Internet of Things)、ロボット、AIなどの先端技術をあらゆる産業や社会生活に取り入れ、格差なく、多様なニーズにきめ細やかに対応したモノやサービスを提供することで、経済発展と社会的課題の解決を両立していく新たな社会。秩父市は、2020年8月に未来技術を活用して地域課題の解決を目指す取り組みを支援する内閣府の「未来技術社会実装事業」に採択され、「秩父市未来技術社会実装協議会」を設置し、「Society5.0」社会の実現に取り組んでいます。

(注2)参画企業および団体: 秩父市、株式会社ゼンリン、株式会社三菱総合研究所、JP楽天ロジスティクス株式会社、株式会社西武ホールディングス、西武鉄道株式会社、西武観光バス株式会社、株式会社アズコムデータセキュリティ、株式会社オプナス、東京電力パワーグリッド株式会社、ヤマト運輸株式会社、佐川急便株式会社、日本郵便株式会社、学校法人早稲田大学、公益財団法人本庄早稲田国際リサーチパーク

(注3)株式会社アズコムデータセキュリティ

■実証実験の概要

  • 実施期間:2022年11月7日(月)~11月17日(木)
  • 配送ルート:道の駅大滝温泉(埼玉県秩父市大滝 4277−2)から二瀬ダム管理所前(埼玉県秩父市大滝3931-1)まで
  • 飛行距離:片道約3km
  • 配送物:弁当や飲料など
  • 主体:JP楽天ロジスティクス株式会社
  • 使用したドローン機体
    • メーカー:Coretronic Intelligent Robotics Corporation(CIRC)※JP楽天ロジスティクスとCIRCによる共同開発機体
    • 機体サイズ:長さ175cm × 幅175cm × 高さ90cm
    • 最大積載量:7kg

■ドローン配送の様子

ドローンポート

お届け先

以上

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